たくさんの色とりどりの新鮮なフルーツに囲まれているのがあたり前の環境。
そんな中、フルーツを使って何かできないか…ふと考えだしました。
そうだ!アイスクリームを作ろう!
そう思いつくのでした。
小さなジェラート工房を建て、ジェラート作りを開始。
当初は業務用の卸売のみという変わったスタイルで商売をスタートしました。
その後、身近なお客様にも直接ジェラートを食べてもらいたいと考えるようになり、軽トラを改造した移動販売車を製作、ジェラートの移動販売をはじめました。
その移動販売車の名前が"POPO"。
"POPO"は"poco a poco(イタリア語でゆっくり、一歩ずつなどの意)"に由来しています。
その由来のとおりに、ゆっくりのんびりと移動販売の営業と卸売業に励んでいました。
そうしていると次第に、胸に何とも言えないモヤモヤとした違和感を抱くようになるのでした。これはいったい何ものなのか…。
移動販売を始め、直接お客様の感想をいただくようになりました。お客様からの「おいしい」はとても嬉しくありがたく励みとなる言葉。自分の作ったジェラートを食べてお客様や身近な人たちがおいしいと言ってくれる。
しかし、それを聞くたびにモヤモヤとした違和感が積もっていきました。
ある時、小さなお子様が「おいしい」と言ってくれた時に、「たくさん食べてね」と言えないことに気づいたのです。
自信をもって「食べてね」と言えない。
何かが心にひっかかている。…これだ!
安心して食べてもらえるものだという自信が持てていなかったから、「たくさん食べてね」と言えなかったのです。
どうして安心できないのか。
実際にジェラートを作っていると、どうしてもグラニュー糖などの白砂糖や食品添加物を扱うことになります。それらを使用していることが罪悪感として心のどこかにありモヤモヤしていたのだとわかりました。
モヤモヤの発生源はこれだったのです!!
このモヤモヤを抱えたままジェラートを作り続けるの?
心からおすすめできないジェラートをお客様に売るの?
それはイヤだ!
それじゃあ、モヤモヤを払拭すべく身体にやさしいジェラートを作ろう!
大切なお客様に「たくさん食べて」と言えるジェラートを作ろう!
それまで使用していた原材料を見直し、新たなPOPOオリジナルジェラートの開発をはじめました。
それは安心安全にこだわったジェラート。
それは大切な人に自信をもって心からおすすめできるジェラート。
それはとびきり美味しいジェラート。
つまり、それが自分が食べたいジェラートであること!
結局、自分が食べたいジェラートを作るのだ!!
という”わがまま”にたどり着くのです。
こうしてPOPOの『わがままジェラート』が誕生しました。